利用上の注意

本システムが提供する火山観測データに関して、下記をよく理解し、注意してご利用ください。

火山観測を行うための観測施設や装置の多くは、火山の火口近くや標高の高い寒冷地など、非常に過酷な環境に置かれています。火山ガスなどによる機器の腐食、噴火や落雷による故障、土砂崩れによるケーブルの切断などにより、データが欠測する場合があります。しかし、冬季に雪に閉ざされたり、噴火によって立ち入りができなくなったりすることなどにより、すぐには復旧できない場合があります。また、欠測してないものの、故障や気象条件、周辺の人間活動などにより、ノイズが含まれる場合もあります。観測データに異常な変化が見られるからといって、必ずしも火山活動の異常を表しているわけではありません。

本システムは、研究者を主な利用者としています。研究を進めるにあたって、データが存在するのかしないのかがわかる情報、データの品質を示す情報、ノイズが時間によってどのように変化するのかといった情報も貴重な情報となるため、データの多くは取得されたまま手を加えず公開しています。また、ノイズが含まれた情報も含めて公開することは、研究の透明性の確保のためにも必要です。

なお、防災科研及びデータ提供者は、データを利用して利用者が行う一切の行為、損害について、いかなる責任も負いません。

学生のみなさんへ、
データの見かたや扱いに詳しい先生・研究者に相談するなどして、ご利用ください。